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　安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄内の木造校舎1階にある美唄市立栄幼稚園では、毎月「おたんじょうびかい」が行われています。その中では、毎回人形劇や紙芝居などの「出し物」があり、毎年3月、その「出し物」にはアルテピアッツァ美唄のスタッフがアイディアを出して参加していました。

　今年も3月の「おたんじょうびかい」の日がやってきました。当日、幼稚園の教室でアルテのスタッフが園児たちとお話しているところへ、彫刻家の安田侃さんが登場！ちょうど北海道に滞在中だった安田さんが「おたんじょうびかい」のことを聞いて、駆け付けてくれたのでした。
　安田さんが「大理石を彫って、彫って。遠いイタリアからみんなのために持ってきたんだよ」というと、園児からは「重かった？」との声が。その素直な質問に笑いながらも、ちょっと真面目な顔をして「重かった、重かった！」という安田さん。園児も幼稚園の先生たちもみんな笑顔になっていました。最後には「みんなが大人になっても、この石はずっとここに置いておくからね。またここに遊びに来てよ」と声をかけられ、園児たちはにっこり頷いていました。

　美唄市立栄幼稚園はこの3月で閉園します。それに伴って、今回が最後の「おたんじょうびかい」でした。この日の出来事が、園児たちの心の中にずっと残っていきますように。