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　先週末、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄では2つのイベントがありました。

　8月20日の土曜日には、アルテピアッツァ美唄・30年 “次なるステップへ“事業として、JT生命誌研究館名誉館長の中村桂子さんをお招きし、「記念講演 中村桂子 アルテで語る『生きものとしての人間のつながり』～生命誌からのメッセージ～」を開催しました。生命誌の研究に基づく例を挙げながら、「私たち生き物の中の私」として考えることが大切であること、人間が人間として生きる上で、食と農がとても重要であることなどをお話しくださいました。質疑応答では、次々と続く質問にもひとつひとつわかりやすい言葉で、丁寧にご回答いただきました。この講演のために美唄までお越しいただきました中村桂子さん、貴重なお話をありがとうございました。

　8月21日の日曜日には、アルテピアッツァ美唄・30年記念事業として、彫刻家・安田侃さんの制作を半世紀に渡って支え続けた石工職人、ジョルジョ・アンジェリさんをイタリアからお迎えし、安田さんとの対談形式でお話を伺いました。2人の出会いから、これまでの作品制作や展覧会のこと、ジョルジョさんが父のように慕うイサム・ノグチ氏に関する話など、多岐にわたり、最後にジョルジョさんが「あと20年はKANと仕事をしたい」とお話されると、会場は拍手で包まれました。ジョルジョ・アンジェリさん、安田侃さん、2人の信頼関係の強さが伝わる数々のお話をありがとうございました。

　この2日間、アルテ市民ポポロの皆さまをはじめ、「アルテ30年のお祝いだから」と参加してくださった方がたくさんいらしたことは、私たちスタッフにとってはありがたく、嬉しいことでした。
　8月20日に始まりました安田侃彫刻展「時に触れる」など、まだまだアルテ30年記念事業は続きます。詳しくはイベントページをご確認ください。