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　安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の敷地内に、鳥の巣のような、樹木のミニチュアのようなものがちょこんとありました。赤い実をつけたヤドリギです。ヤドリギは地面に根を張らずに他の樹木の幹や枝に根を張る植物で、普段は樹木の上の方で見つけることができますが、何かの拍子に落ちてしまったのでしょうか。
　白い季節には、ヤドリギの小さな赤い実がまるでオーナメントのように目を楽しませてくれます。発芽してから実がつくまではだいたい5年ほどかかるそうで、このヤドリギもずっとアルテの中で育ってきたものなのだと思うとより愛着を感じます。また、ヤドリギは通年高い枝の上で雨風に耐えながら成長を続けていますが、本来とても繊細で、親木から離れると枝や葉がほろほろと落ちやすくなります。そんな儚さも、また魅力のひとつです。
　アルテの雪の上に届けられたヤドリギは、ストゥディオに飾っています。機会がありましたらぜひご覧くださいね。