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東京で安田侃さんの講演会

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 今日からまた少し気温が上がり、春の気配を感じられそうです。今朝は福寿草が咲いてるのを見かけました。

 さて、先月末東京で安田侃さんの講演会が行われました。JIA(公益社団法人 日本建築家協会)関東甲信越支部の主催で、建築関係の方々など約150名が参加されていました。
 はじめに、「どうしたらこんな形が生まれるのか?というテーマで話ができないかと相談があった。初めて自分の彫刻がどうしてこんな形になったんだろう、と考える機会を与えてもらった気がしたので、答えは見つかるかどうか分かりませんが、今日お話したいと思います」との言葉から始まりました。イタリアに渡ってからの 55について、初めに渡ったローマの印象やピエトラサンタで制作を始めた時のこと、イサム・ノグチ氏との出会いのお話などがありました。
 1995年に開催した、ピエトラサンタでの大規模な個展について「この野外彫刻展から、子供が彫刻を見て、自然と寄っていくので、止めずに、自由に触 れてもらうことにした」と。また、ピエトラサンタの街の人からは今も「KAN、あの展覧会またやらないか?」「KAN、展覧会はいつやるの?」という声があり、それに応えるように 30ぶりにピエトラサンタ市から開催の依頼があって、今年 6月から 9月までの 3ヶ月間、再び野外彫刻展が開催される予定で、彫刻の配置されたイメージ画像が紹介されると会場からは「おぉ」と、声が。

 アルテピアッツァ美唄について、2001年に村野藤吾賞を受賞してから多くの建築関係の方が訪れてくださったこと、またアルテピアッツァがオープンから約30年経って、「ここが生まれた場所じゃなくても、訪れる人がふるさとの様に感じられる雰囲気になり、多くの人が悲しかった時、寂しかった時でも、そっとしていられる空間になってきたと思っている。」とのお話がありました。また、ある方から言われた「侃さんは美唄で生まれて北海道で育ったのだから、雪が降ったらなお美しく見える彫刻を考えてくれ」との言葉がいつも頭にあったとお話しされ、続けて冬のアルテピアッツァの写真とともに「アルテピアッツァ美唄には、雪が降ってなお美しく見える彫刻が沢山ありますよ」とお話しされました。

 最後は、映像で安田侃さんが舞台装置を手掛けたオペラ「蝶々夫人」や今までイタリアの大規模な都市で行われた野外彫刻展の様子、冬のアルテピアッツァ美唄などが映し出されて締めくくり、大きな拍手で講演会が幕を閉じました。

 講演の中で触れていた、ピエトラサンタ安田侃野外彫刻展「OLTERE LA FORMA-形を超えて-」に合わせてツアーを企画しています。ぜひ、この機会をお見逃しなく!詳細はこちら

 

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水~月曜日
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