第7回マルマルは(湿)(地)※シメッチ
湿地の学校
ゲスト:牛山克巳さん
- 日時
- 2016年11月13日(日)
- 場所
- ストゥディオアルテ(体験工房)
11月13日(日)、ストゥディオアルテ(体験工房)にて「アルテ〇〇の学校 第7回は(湿)(地)※シメッチの学校」を開催しました。ゲストは同じ美唄市にある宮島沼水鳥・湿地センターの牛山克巳さんです。
美唄はかつて広大な湿地が広がり、不毛の地を意味する「美唄原野」と呼ばれていました。当初は人力と馬で土地を切り開き、のちにはロープウェイで山から土を運ぶ大がかりな客土が行われました。その作業は世界でも最大規模だったそうです。今の米どころ美唄の田んぼを作った先人達の開墾の物語は、炭鉱だけではないもう一つの美唄を知るお話でした。
後半は今現在、そしてこれからの宮島沼のお話。周囲の環境の変化により水質が汚れ、沼も年々縮小し、あと数十年もすれば宮島沼自体がなくなってしまうといいます。水鳥の中継地としてラムサール条約に登録されている沼を守るため、排水路の見直しや水質改善に向けた様々な実験が行なわれています。平行して、「自然の資源としてだけではなく、人とのかかわりの中で残していく宮島沼にしたい」と、 牛山さんは地域の人と一緒になってビールを作る計画を新たに進めています。
お話の後の交流会では、宮島沼近くのふゆみずたんぼで収穫されたお米を使ったおにぎりなどを用意し、美唄の味を堪能しました。宮島沼の過去から今、未来のお話まで、とても勉強になる楽しい時間となりました。牛山さんありがとうございました!